研究者名 紹介
神戸大学発達科学部
教授
長ヶ原 誠
Makoto Chogahara
<略歴>
カナダ・アルバータ大学において、健康・スポーツ科学やジェロントロジーに関わる研究に関与し、1998年に学術博士号(Ph.D.)を取得。翌年から神戸大学発達科学部で教鞭をとり、現在、同学部教授。
ヘルス・レジャー・マスターズのスポーツプロモーションに関する研究・教育・実践活動に従事。

<ジェロントロジースポーツ総論>
加齢による人生の成熟が「ジェロントロジー(加齢発達学)」の主要テーマであり、加齢と共に成熟するスポーツライフが「ジェロントロジースポーツ」と定義される。これまでの加齢と身体活動の見方を支配してきた「ジェリアトリック・エクササイズ(老年医学的な身体運動)」から発展し、ヘルス・レジャー・マスターズの各スポーツ文化類型からジェロントロジースポーツ全体の可能性を探る。

筑波大学 大学院
教授 教育学博士
田中 喜代次
Kiyoji Tanaka
<略歴>
筑波大学人間総合科学研究科スポーツ医学専攻、1982年筑波大学大学院博士課程修了(教育学博士)
大阪市立大学講師,筑波大学体育科学系講師・助教授を経て現在に至る。
アメリカスポーツ医学会評議員,ISAPA(加齢と身体活動に関する国際学会)理事、筑波大学発研究成果活用ベンチャー企業 株式会社THF 代表取締役社長。
肥満の減量支援活動を28年,虚血性心疾患などの運動療法教室を23年継続している。
第11回秩父宮記念スポーツ医・科学賞奨励賞を受賞。

<ジェロントロジースポーツの生理学>
現在の日本では、長生きをしているものの、活力のない“虚弱”や“要介護”の状態に甘んじている高齢者の数が顕著に増加している。生活の中身が良好な人生を歩んでいけるよう、従前にも増して個々人が上手く人生設計しなければならない。身体活動やスポーツは、呼吸循環系機能や代謝内分泌機能,筋肉や骨を丈夫にし、人生を豊かにするために有効な手段の一つである。世界最速で高齢化が進行する日本の役割は、東洋的文化(食習慣,儒教の精神,古来からの伝統的体操など)を再評価しながら、欧米諸国のものより一歩前進したスポーツ老年学を世界に発信していくことであろう。

新潟医療福祉大学
教授
田巻 弘之
Hiroyuki Tamaki
<略歴>
鹿屋体育大学体育学部助手、カリフォルニア大学ロサンゼルス校生理科学部研究員、鹿児島大学医学部整形外科学教室及び第二解剖学教室研究員、鹿屋体育大学体育学部准教授、鹿屋体育大学大学院体育学研究科(博士後期課程)指導担当准教授を経て現職。
日本体力医学会(評議員)、日本体育学会、日本バイオメカニクス学会、日本運動生理学会(評議員) 日本生理学会(評議員)、日本解剖学会、日本生理人類学会、日本骨代謝学会、日本基礎理学療法学会など。

<ジェロントロジースポーツの身体運動学>
加齢により筋線維が細くなり、数が減り、筋力が低下する。特に速筋線維の萎縮は大きい。またバランスなどの神経機能や骨量の低下も起こる。この運動器の老化は60歳前後を節目に傾向が著しくなる。
だが、スポーツや運動により、高齢に至ってもこれら体力要素の維持改善が見込まれる。加齢に伴う悪の連鎖を断ち切れる。

立命館大学
教授 工学博士
伊坂 忠夫
Tadao Isaka
<略歴>
1985年立命館大学卒、1987年日本体育大学院修了、1987-1992同大学助手、教授。
1992年立命館大学理工学部助教授。2003年立命館大学理工学部ロボティクス学科教授。
スポーツバイオメカニクスを専門とし、トレーニング装置の開発、トレーニング方法の解析、
トレーニングと加齢などの研究に従事(工学博士)。
2010年立命館大学スポーツ健康科学部・教授・副学部長

<ジェロントロジースポーツのバイオメカニクス>
マスターズアスリートはハイアクティブな活動と高体力を有し、サクセスフル・エイジングの代表ともいわれる。とりわけマスターズ記録更新を目指すトップマスターズは年齢別のトレーニングの可能性を表すといえる。加齢と身体機能の変化とマスターズ記録分析からみたマスターズアスリートの可能性について述べる。

大阪体育大学
スポーツマネジメント
教授
冨山 浩三
Kozo Tomiyama
<略歴>
1962年宮崎県生まれ
大阪体育大学体育学部卒業、国立鹿屋体育大学大学院修了。
大阪YMCA、北九州市立大学、米国オールドドミニオン大学客員教授などを経て、
現在大阪体育大学体育学部健康・スポーツマネジメント学科教授。

<ジェロントロジースポーツの経営学>
シニアマーケットは、多様性を内包したセグメントであり、ライフスタイルやマチュリティといったキーワードを用いてその実態にアプローチできる。シニアのスポーツ環境としてスポーツクラブの持つ可能性は大きい。顔の見える「身内集団」としてのクラブは、平等互恵の関係に裏付けられた居心地の良いスポーツ活動空間となる。

日本循環器学会専門医
医学博士
都島 基夫
Motoo Tsushima
<略歴>
1967年慶応義塾大学院医学部卒業、慶応大学内科学教室にて動脈硬化、脂質代謝、臨床栄養学、血栓の研究に従事、東京都済生会中央病院で糖尿病等の臨床研鑽。2年間のフンボルト奨学生としてハイデルベルク大学内科心筋梗塞研究所に留学、1981年から2002年まで国立循環器病センター動脈硬化代謝内科医長として臨床、研究に従事。2002年4月に慶應義塾大学医学部教授、伊勢慶應病院内科部長、副院長を得て、2004年4月より国際医療福祉大学熱海病院内科教授、「予防医学センター長歴任、慶應義塾大学内科客員教授、非常勤講師、ハルビン医科大学訪問教授兼任、日本臨床栄養学会理事等、循環器、糖尿病、老年医学の認定専門医、医学博士」

<高齢未病の診断と管理>
高齢少子化時代のいびつな人口構成に伴い、世界に冠たる国民皆保険制度が危機に瀕している。
一定の水準以上の医療が誰でも公平に受けられる歴史上どこにもないこの医療システムを守るために、少子化対策と未病対策が必要である。少子化対策として、独身税を設け、子供3人孫6人運動を展開する。
平均寿命より7~8年短い健康寿命の延伸を行うには、生活習慣が悪くて病気になるのは社会悪という国民運動と検診システムの充実が必要である。

日本ウエルネススポーツ大学
スポーツプロモーション学部
教授
大津 一義 
Kazuyoshi Otsu
<学歴>
昭和43年3月
広島大学教育学部高等学校教員養成課程卒業
昭和44年3月
広島大学教育学部教育専攻科修了
昭和48年3月
東京教育大学大学院教育学研究科修士課程教育課程専攻修了
昭和60年6月
保健学博士取得

<経歴>
昭和48年6月
順天堂大学体育学部助手
昭和63年12月
国立公衆衛生院衛生人口学部客員研究員
平成2年5月
国立精神・神経センター精神保健計画部客員研究員
平成4年4月
California State University, Northridge, Department of Health Science 客員教授
平成6年4月
和洋女子大学講師
平成7年10月
女子栄養大学大学院栄養学研究科講師
平成8年9月
順天堂大学スポーツ健康科学部 教授
平成8年10月
順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科 教授
平成11年12月
順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科博士後期課程 教授

東海大学
名誉教授
宇佐美 彰朗 
Akio Usami
<経歴>
1968年:メキシコオリンピック・マラソン代表選手出場
1972年:ミュンヘンオリンピック・マラソン代表選手出場
1973年:日本大学大学院文学研究科教育学専攻博士課程(満期退学)
1975年:東海大学体育学部助教授
1976年:モントリオールオリンピック・マラソン代表選手出場
1977年:東海大学陸上競技部監督兼長距離・駅伝コーチ 以降、副部長、部長、顧問と歴任
1992年:東海大学体育学部教授
2009年:定年退職、東海大学名誉教授

<現職>
日本学生トライアスロン連合会長、日本スポーツ産業学会・スポーツ指導サービス専門分科会会長、日本学生陸上競技連合正会員、関東学生陸上競技連盟参与、NPO日本スポーツボランティア・アソシエーション(NSVA)理事長、日本スポーツボランティア学会理事長、日本オリンピック委員会・日本ユニバーシアード委員会委員、宇佐美マラソン・スポーツ研究室代表(有限会社風工房内)